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ここからは、面だしが終わった後の工程で、サフェーサーという下地塗料を塗ります。パテの上にいきなり塗装をしてしまうとパテが塗料をすいこんでしまい、塗装として成り立ちません。サフェーサーは塗装の密着を良くするためと、防錆効果等、非常に重要な材料です。作業面は、パテが付いている面積より一回り大きくマスキングをします。後で、サフェーサーを研ぐ時に旧塗膜との段差を作らず、なめらかに仕上げるからです。
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第3工程 下地塗装〜足付け作業
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サフェーサーを塗り終わったところです。主に、オイヌマで使っているサフェーサーは、イタリア製のベータという製品とオランダ製のシッケンズという製品です。非常に目が細かく、仕上がり感が良い製品です。もちろん塗装する母材によって、国産品の材料も使いわけています。
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サフェーサー硬化後、最終面だしとペーパーの目消しの為に、スポットパテ(カーキ色の)を付けて、乾燥後に耐水ペーパーで研いでいきます。ここでの面だしが、最終的な仕上がり具合を決めるため、シッカリ丁寧にやります。旧塗膜との段差を残さないように、気をつけて研磨します。
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塗装前の最終面だし状態です。つるつるとしていて、旧塗膜との段差もありません。
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この工程は、塗装前の足付け作業です。塗装後に剥がれが生じないよう、シッカリと足付けしていきます。塗装は油分が天敵です。ワックスなどの油分が少しでも残っていると塗膜が作れず、ハジキをおこしてしまい、ここまでの工程がすべて台無しになってしまいます。なのでシッカリと特殊な洗剤を使って、脱脂し足付けします。
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足付け後、しっかりと乾燥させ、マスキングをしていきます。車両専用のマスキングテープを使って、丁寧に貼って行きます。
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細かなマスキングをした後に、専用のボディーカバーをつけ、塗る箇所をカッターでくり抜いて、養生終了です。専用のボディーカバーは使い捨てで、ちょっともったいない気もしますが、塗装ミストを吸着するよ特殊な表面処理加工がされているため、塗装面に余計なブツ(ミストによって生じるブツブツ)がつかないよう、仕上がり重視で使用しています。
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自慢の塗装用「イオンシャワーブース」です。
フィルターが付いている天井から空気を注入し、塗装ブース内をクリーンに保ちます。フィルターの間についているグレー色の装置はイオン発生機で、静電気等も除去してくれます。イオンシャワーブースでの塗装は、通常の塗装膜よりもツヤが良く、塗装の密着も優れていて、ブース内のホコリも低減してくれる優れモノです。
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塗装前に、キレイなペーパータオルで脱脂剤を含ませ、今一度脱脂していきます。この辺は、目に見えているモノの除去ではなく、次の作業でトラブルが起きないよう保険の保険でやっています。念には念をです。